麿山真実の夢日記 1 |
覚えている一番古い夢は何ですか? 夢を見る前日、どなたかから、子供向け雑誌をいただきました。見開きいっぱいに、テレビと同じシーンが写真と文字で掲載されていました。あまり縁がない本だったので、珍しかったのだと思います。夜になってもひとりで眺めていました。後に、夢の中で追いかけられることになった怪獣とヒーローの戦いが繰り広げられています。お話によると、その怪獣はとても強いらしく、ヒーローはかなりピンチ、しかも「つづく」と、結末がわからなかった記憶があります。退治してくれていなかったのが、よくなかったのかもしれません。 夢は、いつもの公園で私が一人遊んでいる所から始まりました。ブランコを揺らしていると、遠くに怪獣が見えました。みるみるうちに近づいてきました。すると周りは、本のページとそっくりに変わりました。誰もいなかったはずなのに、本の中のように人が逃げていました。本の中にいるような、いつもの公園のような、必死に逃げながらも、私を含めた本をのぞいているようにも思える、奇妙な世界でした。そして何より、もうただ、とにかく怖くて怖くてたまりませんでした。幸い、眼が覚めた時はもう朝になっていたので、すぐに母に泣きつけました。疑似体験とはいえ、その時点での人生最大の恐怖体験だったかもしれません。 成長期の子供が追いかけられる夢を見ることは多いものです。日々遭遇する初めての沢山の刺激への適応と葛藤、それに、実際に体が伸びていることからの刺激も加わります。この夢にもその要素はあるのでしょう。けれどもうひとつ面白いと、後に感じたのは、この時、母が妊娠中だったことです。さらに私は、この夢を見た時に「公園に行ったら本当に怪獣がくるかもしれないから、しばらく遊びに行かないほうがいいんじゃない?」と云ったそうです。 そして、実はこの出来事に関係して、もうひとつ忘れられない夢があります。それが私の2番目に古い夢です。この夢から2〜3ヶ月後くらい、丁度今の季節のことなので毎年思い出します。近いうちに掲載します。 |
(’05.03.02.掲載) |